プラスチックを使用する理由

おそらく多くの人はベルロイ製品がプラスチック製の梱包袋で届いたことが理由で、この記事を読んでいるのではないでしょうか。サステナビリティに対して積極的に取り組むブランドが、この梱包袋を使用していることに違和感を感じる方もいるかもしれません。

プラスチック製の梱包袋は理想的ではないものの、さまざまな理由から、現時点ではベルロイにとって最善の解決策となっているというのが現状です。このことについて、もう少し詳しくご説明します。

エレン・マッカーサー財団のプラスチック問題に取り組む「New Plastics Economy initiative」の原理は、サプライチェーンにおけるプラスチックの影響を軽減するため、目標を設定し、変化を起こす上で役立っています。その原理に従い、ベルロイは次のことを目指します。

  1. 優先事項としてデザインの見直し、イノベーション、新たな梱包材の採用を通じて、問題となっている不要なプラスチック製の梱包材を排除する。
  2. 状況に応じて再利用を取り入れ、使い捨て梱包材の必要性を低減する。
  3. すべてのプラスチック梱包材を100%リサイクルできる再利用可能および堆肥化可能なものにする。
  4. すべてのプラスチック梱包材を実際に再利用、リサイクル、堆肥化できるようにする。
  5. プラスチックの使用と有限な資源の消費を完全に切り離す。
  6. すべてのプラスチック梱包材に有害な化学物質が含まれていないことを確認し、ベルロイに関わるすべての人の健康、安全、権利を優先する。

以上を踏まえ、ベルロイでは梱包袋を再生ポリプロピレン製のダストバッグから再生低密度ポリエチレン製のものに切り替えました。再生低密度ポリエチレン製を使用することで、従来のものより原料の使用量を合計55%削減することができます。これまでのダストバッグは、(シューズ入れや洗濯物入れなどとして)再利用する場合はいいものの、あらゆる点を考慮すると、再利用しなかった場合に、より多くの資源を消費してしまうことがわかりました。新しい梱包材として使用するプラスチックはこれまでと同様、再生可能資源であり、なおかつ(ニーズがあるか確かではない)家庭での再利用に頼るのではなく、環境への影響をより良く管理することが可能です。また、この梱包材は、ほかの軟質プラスチックと一緒にリサイクルして、資源を循環させることができます。

今回確認した研究のほとんどで、この再生プラスチック袋は他の梱包材と比べて気候への影響が最も低いことがわかっています。それでも未だ完璧にはほど遠いことを自覚し、よりよい解決策を見つけられるよう、ベルロイは継続して原料の追求に取り組んでいきます。

More from the Journal